BLOG No. 28
派遣先でずっと働き続けたい「3年ルール」を回避する方法
派遣先の会社で何年も続けて働きたくても、基本的に3年以上にわたって同じ場所で働くことはできません。いわゆる「3年ルール」というものです。
ですが、この3年ルールを回避して、同じ職場で働き続ける方法があります。
- 無期雇用派遣に切り替えてもらう
- 派遣先に直接雇用してもらう
- 部署移動をしてもらう
さらに、3年ルールに当てはまらない条件というのもありますので、それも併せてお伝えしていきます。
無期雇用派遣に切り替えてもらう
派遣会社に「無期雇用派遣」へと変更してもらう方法です。これは、派遣会社が派遣スタッフを無期限で雇用するという形になります。
派遣会社によっては、無期雇用派遣になるために「一定の基準」を設けています。まずは派遣会社に問い合わせてみましょう。無期雇用派遣という形になれば、期間制限を受けずに派遣先で仕事を継続できます。
詳しくは「派遣社員なら「無期雇用派遣」を目指してみては?安定した働き方です」を参考にしてください。メリットも多いですよ!
派遣先で直接雇用してもらう
派遣先からの要望があり、本人も継続を望んだ場合、派遣先の直接雇用に切り替えてもらうことができます。もちろん、派遣会社との関係はなくなります。
給料や勤務日数など、労働条件が悪くならないように、あらかじめ派遣会社が派遣先と交渉してくれます。希望する条件があれば、派遣会社に伝えておきましょう。
ただし、派遣会社を通さず「直接雇用の誘い」があったときは、一旦保留にして必ず派遣会社に報告・相談してください。「派遣から直雇用の誘いを受けたら要注意!デメリットを知っておこう」も、ぜひ参考にしておくといいですよ。
部署異動をしてもらう
派遣先の会社が同じでも、所属組織(課やグループなど)が変われば、そこから3年間再び働くことができます。
この場合、仕事内容などが変わってしまうので、慣れるまでに時間がかかるというデメリットもあります。今までのスキルを活かせなくなったり、人間関係が変わってしまうこともあるので、それらを含めて注意が必要です。
3年ルールに当てはまらない条件
3年ルールには、一部例外となるケースもあります。
- 派遣会社に無期雇用されている
- 60歳以上
- 終期が明確な「有期プロジェクト」に派遣される
- 日数限定業務(1ヶ月の勤務日数が通常の労働者の半分以下、かつ10日以下)
- 産休、育休、介護休暇などを取得する人の代わりに派遣される
これらのケースに該当する場合は、3年を超えても同じ職場で働くことができます。
3年が経過するとどうなるか?
法律(派遣法)によって、派遣会社は「雇用の安定化措置を実施すること」が、義務付けられています。そのため、派遣会社によって以下の順で措置が行われることになります。
- 派遣先への直接雇用を依頼
- 新たな派遣先の提供(能力や経験などに照らして、合理的なものに限る)
- 派遣会社での無期雇用
- 安定した雇用の継続を図るための措置(雇用を継続したまま教育訓練、紹介予定派遣など)
同じ派遣先で長く働きたいと思ったら、派遣会社に相談するといいですよ!