BLOG No. 23
日雇いの派遣アルバイトをしたとき税金ってどうなる?日当9300円以下ならOK
「日雇い」もしくは「単発」で派遣のアルバイトをしたとき、税金の支払い義務が生じるかどうかは、条件によって異なります。
毎月一定の給料収入がある人は、派遣会社が給料から天引きして所得税を支払っています。
この天引きのことを「源泉徴収」というんですが、日雇いや単発の仕事の場合、給料から天引き(源泉徴収)されるものなんでしょうか?
日給が9,300円(交通費除く)未満のときは、源泉徴収が不要ですから納税の義務はありません。念のために給料明細はチェックしておきましょう。
日雇い(単発)の仕事で「所得税が発生」する条件
次の条件を「すべて満たす」場合には、源泉徴収が必要になります(源泉徴収されます)。
- 日給が9,300円以上(交通費は除く)
- 雇用主が事業者で「労働契約」を結んでいる
- 継続勤務が「2ヶ月以上」の日雇い契約
上記3つの条件が揃っていると、派遣の日雇い仕事でも納税の義務が生じるので、派遣会社から源泉徴収されます。
身内や知り合いの店を手伝うというような場合は、労働契約を結んでいないと思いますので、源泉徴収は必要ではありません。
短期間でも高収入のアルバイトでは、源泉徴収されている場合もあるので、給料明細はチェックしておくといいでしょう。
もしも、この条件がすべて揃っていないにも関わらず、派遣会社から源泉徴収されている場合、確定申告をすれば還付金が戻ってくる可能性が高いです。
確定申告をするときは「源泉徴収票」が必要
所得税を納め過ぎていた場合、確定申告をすれば還付金を受け取ることができます。
確定申告をする際には、源泉徴収票が必要です。
会社は源泉徴収票を発行する義務があるんですが、日雇いや単発のアルバイトの場合、本人がお願いしないと発行しないという会社もあります。
ひどい会社になると、日雇いや単発の仕事については、源泉徴収票の発行を拒否してくることもあります。そういったときは、最寄りの税務署に相談に行きましょう。
源泉徴収票を紛失してしまっても、再発行してもらうことは可能です。
すでに退職してしまった会社にも、源泉徴収票の発行は依頼できるので安心してください。
年収が103万円を超えると、税金を支払う義務があります
「日雇いや単発のアルバイトだから、税金を支払わなくていい」というものでもありません。
1年間(1~12月)の収入が、103万円を超えたときは、税金を支払う義務が発生します。
会社から「源泉徴収」されていれば、確定申告をする必要はありません。もしも、源泉徴収(給料から天引き)されていなければ、自分で確定申告をする必要があります。
日雇いや単発のアルバイトでも、回数が重なれば税金を支払う所得額になるので、給料明細は保管してことをオススメします。